意思 決定 支援 看護。 患者に寄り添い、尊厳を守るために。患者の自己決定と看護師の役割

患者に寄り添い、尊厳を守るために。患者の自己決定と看護師の役割

意思決定を支援する留意点として、セルフケア能力が低下している人、高齢者などの場合には「自分自身では意思決定せず、誰かに決定を委ねる」というスタイルの場合もあるということを認識しておく必要があります。 そして、決定に関するニーズ(すぐにするのかしばらく様子をみるのか)、疾病の状況(予防もしくは治療)、決定に関わる人(患者と医師、患者と医療従事者のチーム、その他家族など)に応じて、SDMのあり方が異なってくることが指摘されています。 このお2人の話に登場する医師たちは、おそらくエビデンスに基づいてそれぞれの患者さんにとって妥当だと思われる治療法を提示したのだと思います。 その後、意思決定支援の研究が進む中、医療者が患者の意思決定を支援するという考え方ではなく、患者と医療者間で意思決定を共有するShared decision making(SDM)という考え方に移行しています。 「あの医者に伝えてもわかってくれない」「協力が得られない」といった悪口大会にならないように、焦点を「患者の意思決定支援」に当てます。

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JNAラダー「意思決定を支える力」レベルⅢ

また,意思決定支援において相手の価値観を取り扱う際には,看護師という職業人としての姿勢だけでなく,ひとりの人として向き合う姿勢も大切になります。 医療の現場では、患者が規定通りに薬剤を服用することを「コンプライアンス(compliance)」といいます。 訪問看護では,看護師は1人で患者宅や施設に出向き,さまざまな視点でアセスメントを行いつつ,患者の意向を尊重し,ケアの提供とともに,周囲との調整も行わなければならない。 62歳の時に前立腺がんの診断とともに複数の治療法を提示されて困ってしまった男性(インタビュー時71歳 ) そのときに医者が言うにはですね、あなたの場合は対処法…選択肢は4つあります。 例3) 現在のがん医療の状況を踏まえて、患者個人にとって実現可能な範囲を探しながら意思決定支援を行う。

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そのための方策は以下のようにまとめられる。 2)がん患者の療養上の意思決定プロセスを支援する共有型看護相談モデル 本モデルは、看護師ががん患者の意思決定プロセスを共有しながら支援する技術を体系化した看護相談モデル(図1参照)です。 また、在宅では、治療内容やどう生活していくかについて、高齢者と家族の意向が強く働くことや異なる機関に所属する他職種とともに支援を行う特徴がある。 意思決定支援 ~手術の過程を例として~ 手術を例とした意思決定支援を順に述べると、下記の通りです。 つまり、患者さん自身が自分の価値観を自覚して意思決定を行うことが重要ということになります。

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意思決定支援(Vol.25 No.3)(2020年3

医師が提示するエビデンス情報だけでは、すんなり決められない 42歳の時に乳がんと診断され、医師が提示した治療法とは異なる方法を選んだ女性(インタビュー時42歳) 最初に病院の先生からは「リンパ郭清(かくせい)、(がんができた)場所があまり良くないので郭清した方がいい」というふうに言われたんですけれども。 余談ではあるが,本書の「患者・家族」をそのまま「スタッフ」に置き換えると,スタッフの意思決定を支援する管理者への示唆になるのではないかとも思った。 また、家族がいても十分な判断能力が備わっていないこともある。 しかし、家族への遠慮や希望を伝えることへのためらいによる場合もあり、高齢者の真意を捉えかねると、結果として高齢者の意思とはかけ離れた医療提供につながってしまう。 患者側には病院や医師、治療を選ぶ権利があり、看護師を含むすべての医療従事者は、医療を受ける患者の気持ちや心情を汲み取り、適切な選択を導くために最良の対処をする必要があります。 患者の最適な意思決定を実現するためには、ご家族を含む患者様サイドに十分な情報を提供し、理解を促して患者自身が自己決定できるように働きかけることが必要です。

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「意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン」について(意思決定支援ワーキング・グループ)

1)がん患者の意思決定プロセスを共有するための基礎的知識 知識1:意思決定って何だろう 意思決定(decision making)とは、一定の目的を達成するために、複数の代替手段のなかから1つの選択をすることによって行動方針を決定することを意味しています。 本記事では、 意思決定支援の意味と、看護師が果たす役割について解説していきます。 高齢者の意思表出への支援 高齢者の意思は、信頼関係を築き、意思を表出しやすい環境を作ることで引き出される。 1点目にNSSDMはがん患者・家族の事例を基盤として作成したものですが,看護援助機能を生かした意思決定支援として構成していますので,がん看護以外の分野においても汎用性があるかと思います。 さらに、行動論的視点から意思決定プロセスを概観すると(1)不均衡の知覚、(2)診断、(3)問題の定義、(4)解決策の選択、(5)実施の一連のプロセスといわれています。 3-a. その方針を患者自身が自己の意思で決定する際に、まずは患者様とご家族が病状や治療について十分に理解する必要があります。

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患者に寄り添い、尊厳を守るために。患者の自己決定と看護師の役割

患者又は利用者等の事前意思がなく、家族と保健医療福祉サービスに関わる専門職チームチームの中で十分な話し合いを持っても合意形成できない場合は、複数の専門家からなる委員会を別途設置し、合意形成に努める。 そのことが目の前を通り過ぎないで、患者さん自身が自分で決めて前に進むという 尊厳をもっと感じてもらえる機会をつくりたいと思っています。 倫理的課題の特徴 急激に生命の危機状態に陥ったとき、患者又は利用者等は意思表示できない場合がほとんどであり、家族や医療職は患者又は利用者等との意思疎通が困難になる。 さらに、看護師には医師の活動を患者に伝える役割、患者の状況を医師に伝える代弁者としての役割、患者が自分の体験の意味を表現できるように促し共感する役割があるといわれています。 多くの量的側面がある。

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共有型意思決定支援ツール

例1) 表出された感情への対応:患者から表出された感情に反応しようとするのではなくまずは受け止める、待つという姿勢の必要性を伝える。 今後、このガイドラインが、専門職後見人、親族後見人、市民後見人等のいずれにとっても、本人の意思決定支援を踏まえた後見事務を行う上で参考にされ、活用されることが期待されるところです。 それは、まず(治療をしないという選択肢も含め)取りうる選択肢を全て挙げ、それぞれのメリットデメリットを知ったうえで、自分自身が大事にしたいものを理解して、最終的に選択肢の中から選んでいくというものです。 完璧なもの、全員がだいたい同じ意見みたいな検討会ではなくて、 どうしたらいいのか「!」「?」が渦巻くような検討会がいいですね。 「そんなこといちいちしていると身が持たない」とおっしゃる方がいるかもしれませんが、きっといちいちしていたほうが「やりがい」につながると思うのです。

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