アルプス 交響曲。 R・シュトラウス アルプス交響曲

アルプス交響曲

さて、そのヴィトのアルプス交響曲、この大規模な管弦楽曲にして音響的に面白い仕掛けがあることで録音の良さこそが望まれる作品において、現時点で これが 最優秀録音かもしれま せん。 今回の座席はC14の左寄りだったがコンマスが伊藤 亮太郎だったせいなのだろうか、弦はいつもより粘度が高く良かったように思う。 中央アルプスの森林限界は2500m、それがヨーロッパでは1800mだというから(これもWikipedia情報)さほどの高度でもない。 僕の知るアルプスの鄙びた風土にベルリン・フィルやシカゴシンフォニーの洗練はどうも似合わない気がする。 カラヤンのように磨かれたダ イナミズムというよりも、鮮烈さよりやわらかな豊かさを感じさせる、しっとり落ち着いた大人のツァラトゥストラです。 そういう部分では声楽家の構えた音というよりも、普 段の声のような自然さも感じられます。

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ライブラリ_R.シュトラウス_アルプス交響曲

セッション録音の方が音が分離して聞こえるという一般的なメリットがあるという意味では、古くはメータ/LA フィル盤とショルティ盤(この曲についてはシカゴではなく、バイエルン放響)も話題になりました。 「日の出」 きらり~っとした光が射し込んでくる様子がダイナミックに描かれています。 小澤盤は、自然描写 自然の変化そのものの描写という雰囲気があるが、メータ盤では、単なる自然描写というより、ある主人公を通してみた情景という要素が強いように 感じる。 余分なことながら、この曲もまたニーチェの思想に憧れているところがあるそうです。 繊細で、かつ勢いが良く、ほとばしっている。

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佐渡 裕 アルプス交響曲

他のオケはもちろんDSKそのものも今やこういう音はせず、地球上から絶滅した東独産生物の化石のようなもの。 2012年オルフェオの録音は新しいだけに良くてありがたいです。 驚きの連続です。 アルプス山脈の空撮だけで構成されたドキュメンタリー作品で、登山好きとしては大いに楽しめる内容ではあったものの、タイトルから連想せずにはいられないリヒャルト・シュトラウスに無関係だったことはやはり残念。 これらの演奏の性質についてはツァラトゥストラのところ で触れたことが当てはまると思います。

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リヒャルト・シュトラウス 四つの最後の歌 / ツァラトゥストラかく語りき / アルプス交響曲 / 名演名盤聞き比べ(CD比較)

【カウベルを使用するのは、マーラーの交響曲第6番に先例があり、この曲の作曲中に亡くなったマーラーを追悼する意図があったのかもしれません。 この曲はそういう方向性がよく活きるし、そういう音を練りだしたというのは指揮者の実力以外の何ものでもないだろう。 直接音には滑らかな肌触りもありますが、豊麗なトーンを売りにしてきたこのオーケストラとしては、もう少し残響が欲しい所。 サミュエルエアロフォーン(Samuel's Aerophone)とは、1912年にベルギーのフルート奏者Bernhard Samuel によって発明された木管楽器のための送風装置で、フットペダルで空気を楽器内に送り込み、ロングトーンを長く続けるための補助に使用する。 ぴゅぅ~~っ。

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アルプス登山への招待 R.シュトラウス:アルプス交響曲■An die MusikクラシックCD試聴記

嵐の描写は、ウィンドマシーンとサンダーマシンがかなり大きめのバランス。 キンキンせず、大変まろやかで、低弦が頑張っているため、重厚で重層な響きとして聞こえています。 ところがだんだん20世紀のマエストロが亡くなっていって、彼らはもう巨匠指揮者の仲間入りしている。 再録音盤よりメータの美点が遥かによく出ている演奏で、アナログ録音のデメリットもさほど感じられず、個人的にはこの曲のベストに推したいディスク。 ハイティンク旧盤と同じで冗長に聞こえる人はいるかもしれません。 ふゅゅぅ~~っ。

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R・シュトラウス アルプス交響曲「頭のなかの♪おたまじゃくし」~クラシック音楽を聴いてみよう~

ショルティ盤のように、一気呵成に登って、転がり落ちるかのように下ってくるという感じではない。 「雷雨・下山」は、雨のヴァイオリンの音と、ウインドマシーンが派手に活躍するので壮絶極まりなく、「日没」「終結」は、木管の音色と弦に伸びと艶があり、透明感が出てくる。 大いに納得。 夜 Nacht B mollの下降音階が順番に重なっていく不協和音(夜の動機)により開始される。 テンポがヴィトやハイ ティンクのようにゆったりでほぐれた演奏ではなく、速めでエネルギーを感じさせる方向だと音符が混んで来るのでどうしてもそう感じます。 登り道 Der Anstieg• それを音楽に仕立てたというのですから、どんな風にかというところに興味が湧きます。 僕はシュトラウスが嫌った畜群、つまり強者を妬み貶める群衆と牛をひっかけたような気がしてならない。

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R・シュトラウス アルプス交響曲「頭のなかの♪おたまじゃくし」~クラシック音楽を聴いてみよう~

スゴイ。 正に総天然色の快演ですが、性急なテンポを採用しつつも表現の彫りが深く、《登山》の生気溢れるダイナミックな活力は他で聴けない素晴らしさですし、《道に迷う》などフーガ的な部分のスリリングな盛り上げ方も息を飲むばかり。 実はニーチェの「アンチクリスト」に影響を受けた抽象的・思想的なテーマも内包しているそうだが、本稿では標題音楽としての側面のみを追求したい。 「頂上にて」 トランペットは、いささか甲高いのですが、ホルンと弦が、曲線を描くようにフレーズを奏でます。 この時代としては驚異的なコンディションの RCA 録音です。

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